1 共有関係が生じる経緯の分類
2 共有者間の関係性|典型例
3 共有物×担保権|背景・典型|概要
1 共有関係が生じる経緯の分類
共有の状況が生じる経緯を説明します。
共有に関する法的問題の背景と言えます。
いろいろな解決方法のヒントになる事情です。
最初に,共有関係が生じる経緯を分類します。
<共有関係が生じる経緯の分類>
あ 法律の規定
法律の規定によって共有関係が生じる
例=動産の付合・混和・相続
※民法243条〜245条,898条
詳しくはこちら|民法の添付(付合・混和・加工)の規定(民法242〜248条)
い 意思表示
意思表示によって共有関係が生じる
例=共同購入・組合
※『論点体系判例民法2物権』第一法規p290
2 共有者間の関係性|典型例
共有の関係が生じるには何らかの背景があります(前記)。
つまり,共有者相互の間には特殊な関係があるのが通常です。
共有者の関係性の典型例をまとめます。
<共有者間の関係性|典型例>
あ 特殊事情|例
共有者が相互に身内である
過去の付き合いがある
い 共有者間の関係性|典型
ア 兄弟
イ 親子
ウ 夫婦
内縁を含む
3 共有物×担保権|背景・典型|概要
共有者相互には通常,特殊な関係性があります(前記)。
そして,債権や債務に関するつながりも存在することが多いです。
このような法的な関係性の典型例をまとめます。
<共有物×担保権|背景・典型|概要>
あ 共有×担保権
共有不動産に担保権が設定されている
い 複数の共有者の関与|典型
被担保債権について
→複数の共有者が関係している
例;連帯債務・連帯保証
詳しくはこちら|全面的価格賠償|賠償金算定|担保負担額の控除