1 土地境界上の工作物×共有物分割禁止
2 民法組合の財産×共有物分割禁止
3 共同通路×共有物分割の可否|概要

1 土地境界上の工作物×共有物分割禁止

一般的に共有は解消することが好ましいです。
例外的に分割禁止特約ができます。
詳しくはこちら|共有物分割禁止特約|基本|最長5年・登記・共有状態の維持ニーズ
分割禁止特約以外でも分割が制限されることがあります。
まずは『境界上の工作物』をまとめます。
これは性質上,共有を維持することが要請されているのです。

<土地境界上の工作物×共有物分割禁止>

あ 基本

境界線上に設置した『い』の工作物
→共有物分割はできない

い 工作物

ア 境界標
イ 囲障・障壁
ウ 溝・堀
※民法257条,229条

2 民法組合の財産×共有物分割禁止

民法上の組合の財産は一種の『共有』です。
しかし例外的に共有物分割は認められません。

<民法組合の財産×共有物分割禁止>

あ 組合×所有形態|概要

民法上の組合の財産の所有形態について
→総有である
=共有の一種
詳しくはこちら|民法上の組合×所有形態・共同訴訟形態

い 組合×共有物分割禁止

民法上の組合の財産について
→共有物分割はできない
※民法676条2項

3 共同通路×共有物分割の可否|概要

共有の土地が通路になっていることはよくあります。
この場合,共有物分割がなされると想定外の状況になります。
このような共同通路の問題は別に詳しく説明しています。
詳しくはこちら|共同通路=共有の私道×共有物分割禁止|3つの見解