1 仮想通貨交換業登録申請の件数や審査・所要期間の実情
2 登録申請の状況(平成29年8月・9月時点)
3 登録手続の所要期間
4 登録手続の具体的な審査の例

1 仮想通貨交換業登録申請の件数や審査・所要期間の実情

平成28年6月に改正された資金決済法で仮想通貨交換業の登録制度が作られました。
詳しくはこちら|仮想通貨交換所の規制(平成28年改正資金決済法)の全体像
この制度(改正法)の施行日は平成29年4月1日です。
しかし,その後半年間(平成29年10月1日まで)は,特例期間が設定されています。
つまり,登録なしで仮想通貨交換業を行うことが認められているのです。
詳しくはこちら|仮想通貨交換業の登録制度の施行日と平成29年10月までの特例期間
平成29年8月の時点で,まだ登録済みとなっている事業者はありません。
しかし,登録申請中の件数は多いです。
本記事では,登録申請の件数を説明します。
また,登録審査の具体的な内容(審査の方法)や所要時間の目安・実情も説明します。

2 登録申請の状況(平成29年8月・9月時点)

仮想通貨交換業の登録申請中の件数は数十件はあります。
平成29年8月時点では登録完了となった件数はゼロでした。
平成29年9月29日に11件(業者数)が登録完了となりました。

<登録申請の状況(平成29年8月・9月時点)>

あ 8月末時点の状況

仮想通貨交換業の登録を完了した件数はゼロであった

い 9月29日時点の状況

11件(業者)が登録完了となった
継続審査中は17件である
外部サイト|金融庁|仮想通貨交換業者登録一覧(平成29年9月29日現在)

3 登録手続の所要期間

仮想通貨交換業の登録の手続に要する期間は,全体でおおむね半年程度です。
もちろん,個別的な事情によって,審査の内容は大きく異なります。当然,審査に要する期間も大きく変わってくることがあります。

<登録手続の所要期間>

あ 大まかな目安

登録申請〜審査〜登録完了に要する期間は
おおよそ半年程度である
取り扱う仮想通貨の種類によって大きく異なる

い 期間が短くなる事情

取り扱う仮想通貨が有名な仮想通貨である場合
例=ビットコイン
→仕組みの把握が容易である
→登録審査は短期間で済む傾向がある

う 期間が長くなる事情

取り扱う仮想通貨がマイナーな仮想通貨である場合
『ア・イ』の審査を含めて時間を要する傾向がある
ア 仮想通貨への該当性
イ 仮想通貨交換業への該当性

4 登録手続の具体的な審査の例

登録の手続や審査の内容については,内閣府令や事務ガイドラインで細かいことが規定されています。
これについて,分かりやすい具体的な事情を紹介します。
ビットコインのみを扱うサービスであれば,仕組みの把握が容易なので,最も審査が単純になり,所要期間も短くなります。
申請書の提出後の面談は1回だけで済む傾向があります。

<登録手続の具体的な審査の例>

あ 面談回数の具体例

ビットコインだけを取り扱う仮想通貨交換業であれば
金融庁(財務局)での面談は1回で済むことが多い
面談は代理人or申請者本人(代表者や担当者)による

い 他の手続のバラエティ

財務局から申請者本人との面談を要請することもある
財務局スタッフが事業所に赴いて調査することもある

う 事務ガイドラインの規定(参考)

特に事務(業務)遂行と法令遵守の体制の整備については実態が重視される
→事務ガイドラインで実地調査による検証も示されている
※仮想通貨交換業者ガイドライン『Ⅲ−2−1(2)②』・p49
詳しくはこちら|仮想通貨交換業者の体制の整備の登録審査と業務監督の着眼点

仮想通貨交換業の登録には多くの細かいルールや運用上の扱いがあります。
みずほ中央法律事務所では,仮想通貨交換業の登録やその準備段階のサポートを行っています。
実際に仮想通貨交換業登録をお考えの方は,弁護士の法律相談をご利用くださることをお勧めします。