1 筆界特定制度|概要・特徴
2 筆界特定制度|標準処理期間
3 筆界特定制度|申請|法務局で受け付ける
4 筆界特定制度|手続の流れ
5 筆界特定制度|終了・不服申立・訴訟提起
6 筆界特定制度|問題点・解決手続の選択

1 筆界特定制度|概要・特徴

土地の境界の紛争解決手段として『筆界特定制度』があります。
この手続の特徴をまとめます。

<筆界特定制度|概要・特徴>

あ 筆界特定制度|概要

法務局の主催により筆界を再現・特定する制度
筆界=土地が登記された際に定められた線
『新たな筆界を決める』という意味ではない

い 筆界特定制度|特徴

裁判よりも迅速にトラブルを解決することができる
費用負担も少なくて済む
手続の中で測量を行う場合
→測量の費用は当事者が負担する

2 筆界特定制度|標準処理期間

筆界特定の手続は『迅速』というのが1つの特徴です。
これについて『所要期間』に関する公的情報があります。

<筆界特定制度|標準処理期間>

各法務局において設定されている
東京法務局→9か月
他の法務局は6か月という設定も多い
外部サイト|東京法務局|筆界特定制度に関するよくある質問

3 筆界特定制度|申請|法務局で受け付ける

筆界特定制度を利用する場合の申請手続についてまとめます。

<筆界特定制度|申請>

あ 筆界特定|申請人

ア 土地の所有者として登記されている人
イ 『ア』の相続人

い 申請先

法務局・地方法務局の筆界特定登記官

う 管轄

対象となる土地の所在地

4 筆界特定制度|手続の流れ

筆界特定の手続全体の流れをまとめます。
いろいろな調査が実施されることになります。

<筆界特定制度|手続の流れ>

あ 筆界特定の申請

い 登記官による審査

筆界特定登記官が審査をする

う 筆界調査委員による調査

ア 登記記録・地図・地積測量図などの調査
イ 関係者の調査への参加
・申請人・関係者からの事情聴取
・測量・実地調査に立ち会う機会の付与
ウ 周辺の実地調査・測量

え 筆界調査委員の意見提出

登記官に意見を提出する
※不動産登記法142条

お 筆界特定

登記官が筆界を判断する
→特定する

か 通知・公告

登記官が結果を通知・公告する

き 保管

筆界特定手続記録が登記所に保管される

5 筆界特定制度|終了・不服申立・訴訟提起

筆界特定の手続は登記官の判断で一定の結論が出ます。
当然,内容に不服が生じる,というケースもあります。
その場合,別途訴訟を提起する,という方法があります。
これらについては別に説明しています。
詳しくはこちら|筆界特定制度|終了・不服申立・訴訟提起|登記記録・分筆・地積更正

6 筆界特定制度|問題点・解決手続の選択

筆界特定制度には特有の問題点・デメリットがあります。
土地境界の解決手続は筆界特定以外の方法もあります。
これらの事項については別に説明しています。
詳しくはこちら|筆界特定制度|問題点|境界標設置・未確定状態|無期限・誤認誘発
詳しくはこちら|土地境界|解決手続の選択|筆界特定制度・境界確定訴訟・民事調停