1 『賭博(罪)』の解釈|オンラインカジノの前提
2 オンラインカジノの違法性×換金可能性|例
3 オンラインカジノ|海外サーバー×刑法の適用

1 『賭博(罪)』の解釈|オンラインカジノの前提

本記事では,オンラインカジノと『賭博罪』の適用の基本的事項を説明します。
最初に,刑法上該当する可能性がある犯罪類型である『賭博罪』についてまとめます。

<『賭博(罪)』の解釈>

あ 『賭博』の解釈論

『偶然の支配』による『財物』の得喪
技量・実力により結果(勝ち負け)がある程度『支配』されていても除外されない
※大判大正11年7月12日
※大判大正3年10月7日

い 『財物』の範囲

『一時の娯楽に供する物』を賭けたにとどまる場合
→除外される(適法である)
※刑法186条1項

ごく軽度の『財物』であれば除外されます。
また,風俗営業の許可を得れば,一定の範囲内で許容されます。
具体的には800円程度の景品までが適法とされます。
温泉街の射的・スマートボール・ボックル系のものです。
詳しくはこちら|賭博罪・賭博場開張図利罪と『賞品系』風俗営業|年少者の入場制限

結局『換金可能・容易』であれば『賭博罪』に形式的に該当するのです。

2 オンラインカジノの違法性×換金可能性|例

オンラインカジノにもいろいろな種類のものがあります。
顧客が得る品物の『換金』の可能性が高ければ違法となります(前述)。
具体例をまとめます。

<オンラインカジノの違法性×換金可能性|例>

あ 事例

『ポイント』を現金で購入する
スロットなどのプレイの結果により,景品と交換できる
『景品』は換金性の高いもの・財産的価値の高いものである
例;電子マネー・システム内のポイントだが売買が容易である

い 判断

『財物の得喪』→『賭博罪』に該当する可能性が高い

以上は『日本の刑法』の適用を前提とした説明でした。
一方海外では,合法的に営業している『カジノ』はたくさんあります。
リアルな店舗型もあれば,オンラインのものもあります。

3 オンラインカジノ|海外サーバー×刑法の適用

オンラインカジノのサーバーが海外に所在することもあります。
この場合,刑法の場所的適用範囲の解釈が問題となります。
これについては別に説明しています。
(別記事『国内犯解釈論×賭博罪』;リンクは末尾に表示)