1 事案の分類
2 事案の内容
3 当事務所による解決
4 依頼前後の状況変化
5 解決のポイント

1 事案の分類

離婚請求 求められた
離婚原因 不貞
依頼者の性別 男性(30代)
子供の有無 なし
依頼者の職業 会社員
相手方の職業 会社員
争点(対立した内容) 慰謝料
解決手続 調停
依頼時期 婚姻3年・別居半年以内

2 事案の内容

夫は妻の不自然な態度に疑問を持っていました。
夫婦喧嘩が増えるようになりました。
妻は実家に戻り,別居となりました。
妻が夫に離婚を提案しました。
夫としては,不自然だと思う気持ちがどうしても残っていました。
すると,妻が離婚調停を申し立ててきました。
妻の請求には慰謝料も含まれていました。

3 当事務所による解決

当事務所は,夫からの依頼を受任しました。
弁護士は,調査を提案し,調査会社を紹介しました。
調査の結果,妻が夫以外の男性(不倫相手)と不倫していたことが発覚しました。
当事務所の弁護士は,調停において『離婚は受け入れても良いが,慰謝料の支払はできない』と主張しました。
調停は不成立で終わり,妻は離婚訴訟を提起してきました。
ここで,当方は,離婚請求の反訴を提起しました。
妻は『不倫(不貞行為)をしていない』と書面で断言しました。
この段階で,当事務所の弁護士は不倫の証拠(調査報告書)を裁判所に提出しました。
妻側は,嘘をついていたことが明らかになりました。調停委員は妻を信用しなくなりました。
その後,妻側は『不倫をした時期には既に夫婦関係が破綻していた』と主張しましたが調停委員は疑っていました。
最終的に,妻が慰謝料を300万円払って離婚する調停が成立しました。

4 依頼前後の状況変化

依頼前 慰謝料を請求されていた(金額の明示なし)
依頼後 慰謝料300万円を獲得した

5 解決のポイント

当初から,妻が言い逃れをすることを予測していました。
そこで,妻の不倫の証拠を,敢えてすぐには出さずに,妻がウソの主張をするのを待ちました。
このように,主張と証拠を出すタイミングの関係によって,結果に大きな影響を及ぼすこともあるのです。