【新テクノロジーはベンチャーの聖域|大企業バリアー|開発スピード・リスクテイク】

1 新テクノロジーはベンチャーの聖域|新テクノロジーの特徴
2 新テクノロジー|リスクの種類・内容
3 大企業vsベンチャー|開発スピード・リスクテイク許容度
4 大企業×新テクノロジー|アンマッチ→バリアー現象
5 ベンチャー×新テクノロジー|マッチング良好
6 新テクノロジー|開発初期段階|『大企業バリアー=ベンチャーの聖域』
7 新テクノロジー|普及段階|大企業バリアー解消
8 新テクノロジー|普及段階|大企業×ベンチャー→協力体制=買収・提携
9 大企業の強み→法規制による参入障壁+買収

1 新テクノロジーはベンチャーの聖域|新テクノロジーの特徴

新テクノロジー普及の局面では『大企業バリアー現象』は普遍的に生じます。
再現性のある現象なのです。
このメカニズムについて説明します。
まずは『新テクノロジー』の特徴から整理します。

<新テクノロジーの特徴>

あ 進化スピード

進化・進歩のスピードが非常に速い
→開発の開始・遂行のスピードが要求される

い 不確実な状況・事故リスク

ア 『事故』発生イ 規制などの法解釈による『違法認定』 既存の法規制が『想定していない』状況が生じる
→法解釈・適用が曖昧になる
=グレーゾーン

最後の『グレーゾーン』が生じる現象については別記事で説明しています。
詳しくはこちら|グレーゾーンはベンチャーの聖域|濃いグレー・薄いグレー|大企業バリアー

2 新テクノロジー|リスクの種類・内容

新テクノロジーが持つ,一般的なリスクの内容を整理します。

<新テクノロジー×リスク|種類・内容>

あ 法的責任

例;刑事罰・損害賠償責任

い レピュテーションリスク

例;事故発生→報道などで情報拡散→イメージ悪化

3 大企業vsベンチャー|開発スピード・リスクテイク許容度

『リスク』についての大企業・ベンチャーの『対応の違い』をまとめます。

<大企業vsベンチャー|開発スピード・リスクテイク許容度>

勝負する事項 ベンチャー 大企業
開発開始・遂行スピード 意思決定・実行が速い 遅れを取る
リスクテイクの許容度 広め 狭め

このような『違い』が生じる理由・メカニズムについては次に説明します。

4 大企業×新テクノロジー|アンマッチ→バリアー現象

大企業が『新テクノロジー開発』にネガティブな現象をまとめます。

<大企業×新テクノロジー|バリアー現象>

あ 官僚化現象

大企業は組織化・官僚化が構造的に生じる
詳しくはこちら|労働マーケットの過剰規制→社内ラッダイト→企業の新陳代謝→個人の格差拡大
特に日本では『解雇規制』→『終身雇用(の幻想)』が生じている

い 開発速度ダウン

官僚化現象→意思決定が『保守的』となる
大規模組織→意思決定に要する時間が大きくなる

う リスクテイクの許容度が狭い

官僚化現象→法的責任・レピュテーションリスクを強く避ける
→事故発生・違法認定リスク=新テクノロジーを避ける傾向

5 ベンチャー×新テクノロジー|マッチング良好

ベンチャーが『新テクノロジー開発』を得意とする現象についてまとめます。

<ベンチャー×新テクノロジー|マッチング良好>

あ 官僚化なし

少人数で組織化・官僚化なし

い 開発速度の速さ

少数精鋭→意思決定が速い

う リスクテイクの許容度が高い

『拡大するモチベーション』の大きさ
→意思決定・実行がチャレンジング

6 新テクノロジー|開発初期段階|『大企業バリアー=ベンチャーの聖域』

新テクノロジーの開発の初期段階の現象をまとめます。

<新テクノロジー開発初期段階|大企業バリアー=ベンチャーの聖域>

あ 大企業

テクノロジーの進化に追いつけない
新テクノロジーのリスクを許容できない
→貴重・多大な機会損失を受ける

い ベンチャー

小回りが利く
一定のリスクをテイク・チャレンジできる
→大企業に打ち勝つ

う 格言

『新テクノロジーはベンチャーの聖域』

7 新テクノロジー|普及段階|大企業バリアー解消

新テクノロジーの普及が進んだ段階では,大企業バリアーが解消されます。

<新テクノロジー普及段階|リスク低減現象>

あ 法整備・解釈が進む

『違法認定』リスクが低減

い テクノロジー自体の完成度が上がる

事故発生→レピュテーションリスクが低減

う 大企業バリアーの解消

以上の『リスク低減』により大企業バリアーが解消される
→参入可能となる

8 新テクノロジー|普及段階|大企業×ベンチャー→協力体制=買収・提携

新テクノロジーの普及が進んだ段階では,初期段階とは違う動きが生じます。

<新テクノロジー普及段階|大企業×ベンチャー→競合・協力体制>

あ テクノロジーが普及した時期の現象

ア 大企業がベンチャーを買収するイ ベンチャーと提携する傾向があるウ 大企業は参入・関与できないままということもある ビジネスプレイヤーの新陳代謝

い 全体的なベンチャー×大企業の動き

長期的な『役割分担』とも言える

9 大企業の強み→法規制による参入障壁+買収

大企業の特徴をまとめておきます。

<大企業の特徴>

あ 資本力・規模

投資が容易である

い 『法規制』という参入障壁

官民のタッグ→『法規制』=新規参入障壁
詳しくはこちら|マーケットの既得権者が全体最適妨害|元祖ラッダイト→ネオ・ラッダイト

大企業・ベンチャーとも適/不適の分野があります。
産業全体で見ると『役割分担』がなされている,と言えましょう。

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