1 天下り|原因|当事者の利害
2 天下り|実情|仕事×報酬
3 天下り|悪影響|グローバル・マーケット
4 天下り×米国|参考

1 天下り|原因|当事者の利害

天下りは好ましくないものです。
しかし,法律・制度はこれを抑止できない構造になっています。
詳しくはこちら|天下り×法律・制度→合法賄賂|特別会計・円借款
本記事では,法令以外での天下りの構造を説明します。
まずは関係する当事者のインセンティブに着目してみます。

<天下り|原因|当事者の利害>

あ 役人+天下り先の団体

税金を湯水のように使うことに何の躊躇もない

い 政治家

公共投資という名目で税金をゼネコンに流す
→景気対策になる+票に繋がる
※中島聡氏『週刊 Life is Beautiful』2015年9月1日号

一定のプレイヤーの利害が一致するのです。

2 天下り|実情|仕事×報酬

天下りのリアルな実情,典型例をまとめます。

<天下り|実情|仕事×報酬>

あ 一般的な天下りの日常

特殊法人の理事
お抱え運転手付き
毎日オフィスに顔を出す
特に仕事などはない

い 数少ない業務

実質的な業務は次のものくらいである
ア 関係者との会食
イ 公式イベントでの挨拶

う アンバランス報酬

報酬は年間1000万円を超える

え 仕組み・構造〜財源を税金とする湯水〜

天下りを受け入れている限り得られるメリット
=役所から補助金を引っ張ってくることが出来ること
※中島聡氏『週刊 Life is Beautiful』2015年8月11日号

3 天下り|悪影響|グローバル・マーケット

天下りの『効果』の面をまとめます。

<天下り|悪影響|グローバル・マーケット>

あ 一般的影響

自由競争を阻害する
自由競争とはかけ離れた世界観が拡がる

い グローバル影響

日本企業から国際競争力を奪っている
日本発のベンチャー企業の成功を阻止している
閉鎖的=鎖国的な社会構造となっている
※中島聡氏『週刊 Life is Beautiful』2015年9月1日号

最近では『グローバル』な競争が当たり前になってきています。
このこととレガシーな『天下り』が相乗効果を生じています。
悪影響が以前よりも非常に大きくなっているのです。
日本では古来より,行政の力が大きいです。
そのために,投資・経営で失敗する例が散見されています。
詳しくはこちら|行政の肥大化・官僚統治|コスト・ブロック現象|小規模事業・大企業
詳しくはこちら|ロボット開発・SCHAFTを逃した霞が関|DARPA支援+Google買収|哀愁のドラマ

4 天下り×米国|参考

天下りの構造は日本特有とは言い切れません。
似ている構造は米国にもあります。
しかし実質的には大きく異なります。
米国の『天下り』に相当する構造についてまとめます。

<天下り×米国|参考>

あ 業界団体の存在

日本と同様の特殊法人=NPOはたくさんある

い 役員×収入

役員は基本的にボランディア=無給である

う 役員×監視

大口の寄付者が資金の使途に口を出す

え 役員の主な仕事

大まかな資金の使途を決定する
雇用した職員の業務を監視する
公式のイベントで挨拶をする
寄付集めに協力する

お 人材×マーケットメカニズム

連邦政府や州の役人が喜んで天下る理由など全くない
※中島聡氏『週刊 Life is Beautiful』2015年8月11日号