【接待ゴルフ禁止規程削除・方向性|超党派ゴルフ議員連盟の主張】
1 接待ゴルフ禁止|国家公務員倫理規程
2 接待ゴルフ禁止規定削除|議員連盟の主張|基本
3 接待ゴルフ禁止規定削除|議員連盟の主張|理由
4 接待ゴルフ禁止規定削除|倫理審査会の検討
5 接待ゴルフ禁止規定削除|オリンピックに向けて
1 接待ゴルフ禁止|国家公務員倫理規程
国家公務員の不正行為が倫理規程として明文になっています。
いくつかの典型的な不正行為がリストアップされているのです。
その中にいわゆる『接待ゴルフの禁止』があります。
詳しくはこちら|賄賂関係|収賄罪・贈賄罪|国家公務員倫理規程・収賄禁止規定
現在政府では,この規定を削除する動きがあります。
本記事ではこの削除の動きについて説明します。
2 接待ゴルフ禁止規定削除|議員連盟の主張|基本
接待ゴルフ禁止
<接待ゴルフ禁止規定削除|議員連盟の主張|基本>
あ 主張する組織
超党派ゴルフ議員連盟
与野党で作られる組織である
い ゴルフ禁止規定解除の主張
平成27年11月
『利害関係者とのゴルフ禁止』規定の削除を政府に要請した
※国家公務員倫理規程3条1項7号
※東京新聞平成28年3月22日朝刊・Web版
3 接待ゴルフ禁止規定削除|議員連盟の主張|理由
接待ゴルフ禁止規定を削除する主張の理由と注意点をまとめます。
<接待ゴルフ禁止規定削除|議員連盟の主張|理由>
あ 理由
ゴルフだけ名前を挙げて禁止している
→『ゴルフ』への誤解や偏見を与える
要するに『ゴルフのイメージが悪くなる』ということ
い 注意点
接待などの利益供与は全般的に禁止されている
→仮に規程を改定しても,実質的なルールの内容に変更はない
=『ゴルフ接待の普及を目指す』という意図ではない
※東京新聞平成28年3月22日朝刊・Web版
この主張の一部だけから『誤解』が生じがちです。
『合法賄賂』を増やそう,という意図ではないのです。
なお一般的に『合法賄賂』と言えば『天下り』を指します。
詳しくはこちら|天下り×法律・制度→合法賄賂|特別会計・円借款
4 接待ゴルフ禁止規定削除|倫理審査会の検討
以上の『削除要求』に対して,倫理審査会の検討状況をまとめます。
<接待ゴルフ禁止規定削除|倫理審査会の検討>
あ 国家公務員倫理審査会|組織
人事院に設置された組織である
い 規程改定・方向性
ゴルフ禁止の規定の改定について検討を始めた
5 接待ゴルフ禁止規定削除|オリンピックに向けて
上記の規定削除の主張についてはオリンピックも関係しています。
オリンピック担当大臣もコメントするに至っています。
<接待ゴルフ禁止規定削除|オリンピックに向けて>
あ 背景
2016年リオデジャネイロオリンピックから
ゴルフが公式・実施競技になる
※2009年IOC総会@コペンハーゲン
い 遠藤利明オリンピック大臣|立場
ア 国務大臣
東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当
イ 公益財団法人理事
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事
う 方向性・コメント
平成27年11月の記者会見において
ゴルフ禁止規程の改定に前向きな認識を示した
※東京新聞平成28年3月22日朝刊・Web版