【遺伝子・ゲノム検査・遺伝子データ×マーケット拡大|既存サービス・発展性】
1 遺伝子検査の活用方法|精度が上がりつつあるところ
2 遺伝子検査×科学的根拠|不十分なところもある
3 遺伝子データ→膨大な情報|『個人情報』×マーケット
4 遺伝子データ×マーケット|具体例
5 遺伝子データ×法的紛争での活用|離婚原因・損害の因果関係立証
6 遺伝子データ×既存サービス|参入が続いている
7 遺伝子データ活用×実現性|まとめ
1 遺伝子検査の活用方法|精度が上がりつつあるところ
遺伝子・ゲノム検査が普及しつつあります。
これから多くの場面で活用されることが期待されます。
まずは現時点で活用されている方法をまとめます。
<遺伝子検査の活用方法>
あ 現在
ア 予防の動機付けイ 生活習慣の改善
い 将来
現時点では科学的根拠=精度に注意が必要(後記)
しかし検査の精度が上がりつつある
→活用場面=マーケットは非常に拡大する
重要なところは科学的根拠=精度の問題です。
遺伝子検査のサービスを利用する際はこの理解が必要でしょう。
2 遺伝子検査×科学的根拠|不十分なところもある
遺伝子検査は,科学的根拠が十分とは言えないという指摘があります。
<遺伝子検査×科学的根拠>
科学的根拠として不十分なところもある
学術論文の信用性について消費者の誤解が生じやすい
遺伝子検査を対象とする特別の法規制はない
法規制以外の方法を中心とした改良が望まれる
(別記事『科学的根拠』;リンクは末尾に表示)
科学的根拠がまったくない,というわけではありません。
理論的な根拠,その精度を理解した上で活用することは有意義です。
3 遺伝子データ→膨大な情報|『個人情報』×マーケット
遺伝子データは個人の個性・特徴が含まれます。
しかも情報の量も膨大です。
活用方法=マーケットニーズは無限に拡がると言えるでしょう。
一方で『個人情報』として管理にも慎重さが求められます。
<遺伝子データ→膨大な情報|『個人情報』×マーケット>
あ 遺伝子データの性格
個人の個性・特徴が膨大に含まれている
→究極の個人データ・個人情報と言える
い 遺伝子データ×マーケット
多くのビジネスにおける『収益』につながる
→最大の鉱脈と言える
→マーケット化・争奪戦が始まる(後記)
個人情報保護法における遺伝データの扱いは別記事で説明しています。
(別記事『個人情報』;リンクは末尾に表示)
4 遺伝子データ×マーケット|具体例
遺伝子データの活用法=マーケットニーズの具体例をまとめます。
<遺伝子データ×マーケット|具体例>
あ 『体質』情報の利用例
『体質』が分かる
→生活改善ビジネス
例;スポーツジム・健康食品・医薬品
い 『相性』情報の利用例
SNS・交際・婚活支援サービス
う 法的紛争解決における利用
『相性』『体質』データが訴訟などで利用できる(後述)
→紛争の当事者へのサービス販売
5 遺伝子データ×法的紛争での活用|離婚原因・損害の因果関係立証
遺伝子データは,法的紛争解決の手続でも活用できる可能性があります。
<遺伝子データ×法的紛争解決|例>
あ 『相性』データ
離婚における『離婚原因』としての主張に用いる
『婚姻関係を継続しがたい重大な事由』の1つとする
詳しくはこちら|離婚原因の意味・法的位置付け
い 疾病発症・死亡との因果関係
疾病や死亡の原因が『特定の事故/体質』のどちらかという判断
→これによって賠償責任が異なる
→『体質データ』によりこの判断がしやすくなる
6 遺伝子データ×既存サービス|参入が続いている
遺伝子データを利用したサービスは既に提供している事業者があります。
今後も参入が続くと思われます。
<遺伝子データ×既存サービス>
事業者 | サービス |
ジーンクエスト | Genequest |
エバージーン(MTI) | Dear_Gene |
DeNAライフサイエンス | MYCODE |
ヤフー | Health_Data_Lab |
7 遺伝子データ活用×実現性|まとめ
遺伝子データの活用は今後大きく発展することが期待されます。
活用・実用方法のバラエティをまとめます。
<遺伝子データ活用×実現性|まとめ>
実現性 | 利用・活用方法 | 関連業界 |
easy | ゲーム | エンターテインメント |
↓ | 生活改善 | スポーツジム・健康食品 |
↓ | 能力・才能開発 | 教育・塾 |
↓ | 新薬開発 | 製薬・創薬 |
↓ | 広告・マーケティング | 広告・インターネッツ |
hard | 疾患予防・体質改善 | 医療機関・薬局 |