【育児休業指針|配置変更|合理的説明・時短不能処理】
1 育児休業×復職|配置変更|基本
2 育児休業×復職|配置変更|合理的説明
3 育児休業×復職|配置変更|時短不能処置
1 育児休業×復職|配置変更|基本
育児休業については厚生労働省の『指針』でルールが示されています。
(別記事『育児休業指針|全体』;リンクは末尾に表示)
指針の中には『収入減少』のルールがあります。
その中に『配置変更』に関する規定があります。
本記事では指針の中の『配置変更』に関するものを説明します。
まずは『配置変更』の基本的ルールをまとめます。
<育児休業×復職|配置変更|基本>
あ 判断基準|基本
配置の変更が不利益な取扱いに該当するか否かの判断
→次のような諸般の事情を総合的に比較考量して判断する
い 判断要素
ア 配置の変更前後の労働条件・通勤事情イ 対象者の将来に及ぼす影響 ※育児休業指針『第2』『11(3)ホ』
2 育児休業×復職|配置変更|合理的説明
育児休業の復職時には『不利益な配置変更』は違法です(前述)。
指針の中に『不利益な配置変更』の具体例が示されています。
<育児休業×復職|配置変更|合理的説明>
あ 前提事情
職務or就業の場所の変更を行った
通常の人事異動のルールからは十分に説明できない
対象者に相当程度経済的or精神的な不利益が生じた
い 判断結果
『不利益配置変更』に該当する
※育児休業指針『第2』『11(3)ホ』
3 育児休業×復職|配置変更|時短不能処置
指針の中には『不利益な配置変更』と思われる具体例が示されています。
<育児休業×復職|配置変更|時短不能処置>
あ 前提事情
従業員が所定労働時間の短縮措置の適用の申出をした
雇用主が短縮措置の適用外の業務に転換した
い 判断の傾向
『不利益配置変更』に該当する可能性が高い
※育児休業指針『第2』『11(3)ホ』