1 家庭動物・告示|猫の飼育|基本
2 家庭動物・告示|猫|屋内飼育の原則
3 家庭動物・告示|猫|屋内飼育以外・努力義務
4 家庭動物・告示|猫|里親探しの原則
5 家庭動物・告示|猫|キティーしつけ原則

1 家庭動物・告示|猫の飼育|基本

ペットに関するご相談・ご依頼をされる前に、次のことをご理解ください。よく考えてご了解いただいてから、お問い合わせくださいますようお願いします。

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・飼い主が受けた辛く悲しい苦痛に見合うほどの慰謝料(損害賠償)を得ることができない傾向があること
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・代理人交渉のご依頼の着手金は最低限33万円であり、ご依頼の時点でお支払いいただく必要があること

環境省が示すペットの飼育に関する基準があります。
基本的事項は別に説明しています。
詳しくはこちら|環境省告示『家庭動物飼養・保管基準』|共通
本記事では,この基準の中の『猫』に関する規定を紹介します。
まずは猫の飼育に関する基本的な基準をまとめます。

<家庭動物・告示|猫の飼育|基本>

あ 猫の飼育|基本

猫の所有者・占有者は次の努力義務を負う
他者に迷惑を及ぼすことのないよう努める

い 努力義務・内容|項目

ア 屋内飼育の原則(後記※1イ 里親探しの原則(後記※2ウ キティーしつけ原則(後記※3 それぞれの内容は後述する
※環境省告示|家庭動物飼養・保管基準『第5』

2 家庭動物・告示|猫|屋内飼育の原則

猫については『屋内飼育』が原則として示されています。

<家庭動物・告示|猫|屋内飼育の原則(※1)

あ 屋内飼育の原則

屋内飼養に努める

い 屋内飼育以外での努力義務

屋内飼養以外の方法により飼養する場合
→一定の努力義務がある(後記)

なお,放し飼いにすること自体が『違法』となるわけではありません。
詳しくはこちら|ペットの放し飼い×法的責任|全体|被害の典型・判例
家庭動物・告示の中でも『屋外飼育』についての規定もあります。。
次に説明します。

3 家庭動物・告示|猫|屋内飼育以外・努力義務

猫を屋外で飼育することに関する基準もあります。

<家庭動物・告示|猫|屋内飼育以外・努力義務>

あ 屋内飼育以外|猫の健康・安全

猫の健康・安全の保持を図る
例;屋外での疾病の感染防止・不慮の事故防止

い 屋内飼育以外|周辺住民ケア

ア 努力義務 周辺地域の住民の日常生活に著しい支障を及ぼすことがないように努める
イ 支障の例 ・頻繁な鳴き声の騒音
・ふん尿の放置

う 繁殖抑制策

原則として,繁殖制限の措置を講じる
例;去勢手術・不妊手術等
繁殖制限に係る共通基準とは別の努力義務である
※環境省告示|家庭動物飼養・保管基準『第5』

4 家庭動物・告示|猫|里親探しの原則

猫を手放す時の注意として『里親探し』が要請されています。

<家庭動物・告示|猫|里親探しの原則(※2)

あ 里親探しの原則

やむを得ず,継続して飼養することができなくなった場合
→適正に飼育できる者に猫を譲渡するように努める

い かわいそうな処分

新たな飼養者を見いだすことができない場合に限り
→都道府県等に引き取りを求める
※環境省告示|家庭動物飼養・保管基準『第5』

5 家庭動物・告示|猫|キティーしつけ原則

子猫に関しては一定のケアが要請されています。

<家庭動物・告示|猫|キティーしつけ原則(※3)

あ 子猫の譲渡

子猫を譲渡する場合
→次の事項を行うよう努力する

い 努力義務|内容

ア 離乳前に譲渡しないイ 社会化が十分に図られた後に譲渡する いわゆる『しつけ』のことである
ウ しつけ状況の伝達 新たな飼主に対し,社会化に関する情報を提供する
『しつけの状況』ということである
※環境省告示|家庭動物飼養・保管基準『第5』