1 遺留分算定基礎財産|基本
2 積極財産B|内容
3 贈与した財産C|概要
4 消極財産D|内容

1 遺留分算定基礎財産|基本

遺留分の計算方法の基本的事項は別に説明しています。
詳しくはこちら|遺留分|算定方法|基本・持ち戻しの対象
計算の中で『遺留分算定基礎財産』が使われます。
本記事では『遺留分算定基礎財産』の計算方法を説明します。
まずは基本的な計算の概要をまとめます。

<遺留分算定基礎財産|基本>

あ 遺留分算定基礎財産

遺留分算定基礎財産A
= 積極財産B + 贈与した財産C − 消極財産D

この中のB・C・Dについては以下,順に説明します。

2 積極財産B|内容

『積極財産B』の内容をまとめます。
簡単に言えば『遺産の中のプラスの財産』ということです。

<積極財産B|内容>

あ 積極財産B|基本

『相続開始時に有した財産』のことである
→遺贈,死因贈与のなされる前の状態と言える
※民法1029条1項

い 遺贈・死因贈与→含む

『遺贈・死因贈与された財産』も含む
※東京家裁昭和47年7月28日

3 贈与した財産C|概要

遺留分算定基礎財産の計算の中に『贈与した財産C』があります。
要するに不公平な財産の動きを『元に戻す』計算です。
『持ち戻し』と呼ぶこともあります。
どの範囲で『戻す』のかによって大きな違いが生じます。
その範囲について,見解が熾烈に対立することがとても多いです。
『贈与した財産C』の内容・計算方法については別に説明しています。
詳しくはこちら|遺留分算定基礎財産|贈与した財産

4 消極財産D|内容

遺留分算定基礎財産の計算の中に『消極財産D』があります。
遺産のうちマイナス財産を差し引くというものです。

<消極財産D|内容>

あ 消極財産D|基本

主な消極財産には次のようなものがある

い 消極財産|例

ア 私法上の債務
イ 公法上の債務
ウ 租税債務,罰金など