1 いろいろな手続における『遡及効』のまとめ
2 それぞれの制度の説明|リンク

1 いろいろな手続における『遡及効』のまとめ

法律の規定ではいろいろな場面で『遡及効』(そきゅうこう)があります。
法的な効果が『さかのぼる』という意味です。
相続放棄・遺産分割協議・信託受益権放棄について,遡及効が規定されています。
これらをまとめます。

<いろいろな手続の遡及効のまとめ>

対象部分→ 元本部分 元本部分 果実部分
遡及効の種類→ 民法上の遡及効 税務上の遡及効 財産獲得者の課税 民法上の遡及効
相続放棄 相続税
遺産分割 △(※2) 相続税(or贈与税 ×(※3)
信託受益権放棄 ○(結果的) 贈与税
遺留分減殺請求 × × 相続税(※4) ×

※2 時期,登記の状態などによっては『相続とは別の財産移転(贈与)』として認定されることもある
※3 最高裁平成17年9月8日
※4 更正請求,修正申告の対象となる
詳しくはこちら|遺留分×税務|小規模宅地特例の対象変更・更正請求の期限・連帯納付義務

2 それぞれの制度の説明|リンク

上記の『遡及効』が定められているそれぞれの制度は別記事で説明しています。
詳しくはこちら|相続手続全体の流れ|遺言の有無・内容→遺産分割の要否・分割類型・遡及効
別項目;相続放棄;趣旨,手続,遺産分割との違い,対抗関係
別項目;信託;受益権放棄;基本,課税上の扱い,手続