1 DNA鑑定|内容|基本
2 DNA鑑定|検体の種類
3 DNA鑑定|分析方法・キーの種類
4 DNA鑑定|具体的方法|検体採取・分析
5 DNA鑑定|精度
6 DNA鑑定|費用|相場・負担者|10〜20万円

1 DNA鑑定|内容|基本

親子の血縁関係の判定でDNA鑑定が活用されます。
本記事ではDNA鑑定の方法・内容について説明します。
まずはDNA鑑定の基本的事項をまとめます。

<DNA鑑定|内容|基本>

あ DNA鑑定|内容

復数の者から検体を採取する
遺伝子内の塩基配列の整合性を比較する

い ネーミング

『DNA鑑定』と呼ぶべきだという見解もある
しかし一般的には『DNA鑑定』という用語が普及している
→本記事では『DNA鑑定』の用語に統一する

2 DNA鑑定|検体の種類

DNA鑑定では『検体』を採取します。
その後,検体に含まれるDNAを分析するのです。
まずは『検体』の主な種類をまとめます。

<DNA鑑定|検体の種類>

あ 適している

ア 口内の粘膜=口内上皮
イ 血液

い 一応適している

毛髪
→コンディションにより使えないこともある
『抜け落ちた髪』は分析不能ということが多い
また『人物の特定』が難しいことも多い

う 適していない

遺骨
焼却後はほぼ分析不能である

3 DNA鑑定|分析方法・キーの種類

DNA鑑定での『分析』の方法にはいくつかの種類があります。
これについてまとめます。

<DNA鑑定|分析方法・キーの種類>

あ 単鎖DNA型=STR型

特定領域における塩基配列の反復繰り返し回数の違い

い ミトコンドリアDNA型=mtDNA型

ミトコンドリアのDNAの塩基配列の違い
細胞の核の外側にある

う Y染色体単鎖DNAハプロタイプ型=Y-STR型

Y染色体の中の特定領域の塩基配列の反復繰り返し回数の違い
男性のみ有する性染色体である

4 DNA鑑定|具体的方法|検体採取・分析

DNA鑑定では『検体の採取』が行われます。
具体的な検体採取の方法とその後の分析についてまとめます。

<DNA鑑定|具体的方法|検体採取・分析>

あ 検体採取方法

口内の角質を検体として採取する
スプーン状のもので頬の内側を『すくい取る』程度である
『採血』は用いない
痛い・跡が残るなどの心配はない
乳幼児でも身体的な負担は生じない

い 検体採取×身分確認

検体採取過程で『人違い』が起きたら鑑定結果は意味がなくなる
むしろ『確実に誤った結果』となる
そこで,検体採取の時は,身分証明をしっかりと行う

う 分析

検体を,分析・鑑定を行う検査機関に送付する
検査機関において具体的な分析・鑑定が行われる

5 DNA鑑定|精度

DNA鑑定の正確性は,通常はほぼ100%です。
しかし検体を採取した者によって『精度』が異なります。
これについては別に説明しています。
(別記事『DNA鑑定|精度』;リンクは末尾に表示)

6 DNA鑑定|費用|相場・負担者|10〜20万円

DNA鑑定の費用や負担する者についてまとめます。

<DNA鑑定|費用|相場・負担者>

あ 裁判所経由・費用相場

相場=10〜20万円程度が目安
通常,海外の検査機関が選定される
より信頼性の高い機関を選ぶ
→私的鑑定よりも高くなる

い 負担者

一般的には申立人が負担する

う 私的鑑定・費用相場

相場=10万円前後が目安
テクノロジーの進化・普及により低額化が進んでいる
簡易な方法では1〜2万円程度のものもある