1 弁護士懲戒|既婚を隠した交際|交際開始
2 弁護士懲戒|既婚を隠した交際|発覚後の衝突
3 弁護士懲戒|既婚を隠した交際|懲戒処分
4 弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|破局まで>
5 弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|敵対状態
6 弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|処分内容

1 弁護士懲戒|既婚を隠した交際|交際開始

弁護士の懲戒処分の中には『恋愛関係』によるものもあります。
まずは『既婚を隠した交際』が懲戒の対象行為となったケースです。
交際に至る経緯をまとめます。

<弁護士懲戒|既婚を隠した交際|交際開始>

あ 交際×既婚ステルス

弁護士Aは,既婚者であった
それにも関わらず,Bと性的関係を持った

い 結婚願望×悪用

Bは弁護士Aとの結婚・出産を希望していた
弁護士AはBの願望を知っていた
Bの願望に『乗じて』交際を続けた
既婚であることが発覚するまで交際を続けた
騙していた期間は約1年8か月間であった
※『自由と正義』日本弁護士連合会2016年4月p108

2 弁護士懲戒|既婚を隠した交際|発覚後の衝突

前記事案に続いて,さらに問題となる行為がありました。

<弁護士懲戒|既婚を隠した交際|発覚後の衝突>

あ 発覚後の衝突

既婚者であることが発覚した
Bは弁護士Aの責任を追及した

い 傷害+器物損壊

弁護士AはBに対して複数回暴行を行って傷害を負わせた
弁護士AはBの物品を損壊した
※『自由と正義』日本弁護士連合会2016年4月p108

3 弁護士懲戒|既婚を隠した交際|懲戒処分

以上の事案内容を前提に,懲戒処分がなされました。

<弁護士懲戒|既婚を隠した交際|懲戒処分>

平成28年1月29日
長野弁護士会
『戒告』の懲戒処分を行った
※『自由と正義』日本弁護士連合会2016年4月p108

『既婚を隠した交際』自体は違法性が認められるものです。
一般的に民事責任=慰謝料が生じます。
詳しくはこちら|既婚を隠した交際・恋愛は慰謝料が認められやすい|恋愛市場の公正取引
一方で弁護士の場合は懲戒という責任が生じることもあるのです。

4 弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|破局まで>

依頼者との恋愛から思わぬ問題行為に至った事例があります。
秘密保持義務の違反が生じました。
情報漏洩に関するものは別記事にまとめてあります。
(別記事『不慣れな弁護士のミス→賠償責任|守秘義務違反・情報漏洩編』;リンクは末尾に表示)
この事案はきっかけが『恋愛』でした。
そこで本記事に分類しました。
まずは『恋愛』の経過をまとめます。

<弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|破局まで>

あ 依頼→受任

株式会社A・経営者B
→債権回収を弁護士Cに依頼した

い 依頼者との恋→破局

BとCが婚約した
約5か月後
Cが婚約を破棄した

5 弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|敵対状態

前記事案に続いて『敵対状態』に陥ります。

<弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|敵対状態>

あ 依頼解除

A・BはCへの依頼を解除した

い 報酬請求訴訟

CはAに対して報酬を請求する訴訟を提起した

う 守秘情報×開示

Cは受任案件の関係者に次のような事情を主張した
裁判所への破産債権の届出額が過大であった
刑事告発を予定している

え 蒸し返し損害賠償請求訴訟

CはA・Bに対して『詐欺行為に加担させられた』と主張した
これによる損害賠償を請求する訴訟を提起した

お 守秘義務との関係

受任した案件処理の内容を第三者に開示した

6 弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|処分内容

前記事案について,弁護士会が行った処分内容をまとめます。

<弁護士懲戒|依頼者と婚約×情報漏洩|処分内容>

平成26年7月8日
大阪弁護士会
『戒告』の懲戒処分を行った
※『自由と正義』日本弁護士連合会2014年11月