1 プライベートのSNS利用|業務命令はないが『自己責任』はある【条項例】
2 プライベートのSNS利用|透明性と誠実性の奨励【条項例】
3 プライベートのSNS利用|『公式見解ではない』明示【条項例】
4 プライベートのSNS利用|『個人』と『公式』の境界の曖昧性【条項例】
5 プライベートのSNS利用|『業務連絡』を兼ねる発言をしない【条項例】
6 プライベートのSNS利用|上司によるコミュニケーション強要【条項例】
7 プライベートのSNS利用|問題発生→会社への相談【条項例】

本記事はSNSガイドライン・サンプルのうち『SNSのプライベート利用』部分です。

1 プライベートのSNS利用|業務命令はないが『自己責任』はある【条項例】

『個人的な投稿・発言』については,会社として『業務命令』は行えません。
とは言っても,想定外に会社・発言者自身・第三者に被害が生じることもあります。
自由であると同時に『自己責任』であることも理解してください。
次のような影響を意識するよう,心がけてください。

<個人的発言→会社への影響>

あ 機密情報の漏洩

会社の営業・業務上の秘密の流出

い 会社の企業ブランド・イメージへの悪影響
う プライバシー情報の拡散

発言者や関係者の写真・住所・氏名などのプライバシー情報の拡散

2 プライベートのSNS利用|透明性と誠実性の奨励【条項例】

会社での業務に関連してSNSで投稿・発言する場合には『透明性』を推奨します。

<SNS×透明性>

あ 実名を使う
い 身元を明らかにする
う 会社(当社)に勤務していることを明示する

匿名で,あたかも『会社の顧客』のような立場を装って当社商品の発言をするのはアンフェアと感じる方も多いです。
いわゆる『ステルス・マーケティング』として批判の対象となります。

3 プライベートのSNS利用|『公式見解ではない』明示【条項例】

閲覧した方が『会社の公式見解』と誤解する可能性があります。
次のような誤解を防ぐ説明を入れると良いでしょう。
また,会社のロゴ・商標を使うことは許可がない限り禁止とします。

<『公式見解ではない』明示例>

『ここにおける投稿は私個人のものです』
『必ずしも◯◯会社の立場・戦略・意見を表すものではありません』

4 プライベートのSNS利用|『個人』と『公式』の境界の曖昧性【条項例】

(1)個人/公式見解の曖昧性を意識する

『会社を代表して』発言することと『(個人として)会社について』発言・語ることは別のことです。
一方『個人としての発言』であっても,会社に大きな影響が生じる,ということもあります。
見る人からは,発言の『個人/公式』という境界が曖昧になりがちなのです。
まずは,このような『情報の受け手からの見え方』に注意を払うと良いでしょう。

<ソーシャルメディア上の特徴|曖昧な境界>

次の2つは『言葉』は分類できるが,受け手には曖昧になりがちである

あ 業務上の公式発言・見解

業務に関する記述
パブリックな立場としての発言
プロフェッショナルとしての発言

い プライベートの発言・見解

自身のプライベートに関する記述
パーソナルな情報

(2)お客様・上司・同僚も目にする

職場ではリラックスして仲間と雑談することもあるでしょう。
SNSでは『親しいメンバー』でも職場と同じ感覚でいてはいけません。
『誰もみていないだろう』という感覚は断じて持たないようにしてください。
SNSは,転送(リツイートなど)が容易です。
また『検索』で意外な方が目にすることもあります。
誰かが見ている『かも知れない運転』を徹底してください。

5 プライベートのSNS利用|『業務連絡』を兼ねる発言をしない【条項例】

SNSで職場の仲間がコミュニケーションを取る,ということは問題ありません。
しかし『業務連絡』のためにSNSを用いることはしないでください。
上司(マネージャー)がメンバーに対して『特定のSNSを閲覧することを強制・命令する』ことはできません。
なお,別途会社が指定するメール・メッセンジャーなど『非公開』のツールを使用することは別です。

6 プライベートのSNS利用|上司によるコミュニケーション強要【条項例】

職場で従業員がプライベートの話をすることはよくあります。
SNSでも同じように,同僚・上司がプライベートのコミュニケーションを取ることも生じるでしょう。
しかし,職場と違って『職場・会社の関係者以外』の人も見ていて,参加しています。
『職場と同じ感覚』で発言すると,困惑・迷惑に至ることも多いです。
SNSのシステムの無知から『意図しない被害』が生じることもあります。
特に『職場での上下関係にある者同士』では『上司』側が配慮を徹底してください。
マネージャー・上司の立場にある方でSNSの初心者が陥りやすい『うっかり加害』ケースをまとめます。
直接的な『業務命令』ではなくても『事実上の強制=パワハラ』に該当する傾向があります。
もちろん,前後のコミュニケーションで悪印象とならないこともあります。
いずれにしても,よく読んで,SNSの投稿では配慮してください。

<職場×SNS→初心者上司による悲劇|例>

いずれも『好ましくない』と感じられることがある

あ 上司がメンバーに『友達申請』をする・許可を強要する

SNSによっては『フォロー』など,別の呼称もある

い メンバーの投稿に対して『過剰なレスポンス』を行う

メンバーの『他の知人』が見ると『違和感』を生じることにつながる
《過剰レスポンスの迷惑|例》
ア メンバーの投稿のすべてに『いいね』を押す
イ メンバーの投稿に頻繁に発言する
ウ メンバーの投稿に『職場の話題』を投稿する
《上司による公私混同投稿|例》
『昨日出してくれた企画書,ダメダメだよー』
『(知人との飲み会の企画の投稿を見て)仕事でもこのがんばりを出してよ!』

う メンバーが拒否しているのに『個人的交際』を求める
え 上司の投稿への反応をメンバーに強要する

例;『私の投稿にイイネ押してよ!』『なんか感想書いてよ!』

お SNSの根本的な知識不足×公私混同

例;上司が取得したSNSのアカウント自体を共用する
『SNS(orクラウド)を始めたゾ!情報共有だ!』とメンバーに説明
同時に,メンバーに,取得した『IDとパスワード』を公表する
→このような情報の『共有』は想定されていない・問題を生じる

7 プライベートのSNS利用|問題発生→会社への相談【条項例】

個人的なSNSへの投稿・発言による問題が発生した・しそうな場合は,すぐにSNS責任者に連絡・相談してください。