1 判例による『瑕疵』の解釈
2 瑕疵の判断基準
3 瑕疵の種類

1 判例による『瑕疵』の解釈

契約の目的物に瑕疵があるといろいろな内容の担保責任が生じます。
『瑕疵』という概念は抽象的です。多くの法律的な問題を扱う際の基礎的な事項です。
本記事では『瑕疵』の解釈や分類について説明します。
まずは『瑕疵』の一般的な解釈を示した判例を紹介します。

<判例による『瑕疵』の解釈>

売買目的物に欠陥があり,そのために価値の減少が生じ,目的物の通常の用途or契約で定めた用途に適合しないこと
※大判昭和8年1月14日;要旨

2 瑕疵の判断基準

前記の瑕疵の解釈を分かりやすく,判断基準として整理します。

<瑕疵の判断基準>

あ 原則

目的物が通常有すべき品質・性能を標準にする

い 契約による特定

契約で特別の品質・性能が示された場合
→これを標準に判断する
※能見善久ほか『論点体系判例民法5 第2版』第一法規出版p198

3 瑕疵の種類

『瑕疵』というのは抽象的な概念です。
実際には,『瑕疵』の内容としていろいろなものがあります。
大きな種類としては3つに分類できます。

<瑕疵の種類>

あ 物理的瑕疵

目的物に欠陥がある

い 法律的瑕疵(権利の瑕疵)

ア 権利の不存在
追奪担保責任とも呼ばれる
イ 他権利により制限を受ける
法律上の規制による制限もある

う 心理的瑕疵

心理的な面で欠陥がある
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