1 境界標の設置×承諾|基本
2 境界標の設置×承諾|判決による単独施工
3 境界標の設置×承諾|筆界特定の扱い

1 境界標の設置×承諾|基本

土地の境界には目印を設置することが合理的です。
『境界標』と呼びます。
境界標の設置は接する土地の所有者全員が関わる必要があります。

<境界標の設置×承諾|基本>

境界線上に境界標を設置する場合
→隣地所有者の承諾が必要である
※民法223条の趣旨
※岡山地裁昭和35年8月23日

2 境界標の設置×承諾|判決による単独施工

『隣地所有者の承諾なし』で境界標の設置ができる場合もあります。

<境界標の設置×承諾|判決による単独施工>

境界確定訴訟の確定判決がある場合
→意思擬制ができる
→境界標を単独で設置できる
※民事執行法174条1項

判決によって紛争が解決しているので,当然とも言えましょう。

3 境界標の設置×承諾|筆界特定の扱い

訴訟ではなく『筆界特定制度』で境界の問題を解決するケースもあります。
この場合『境界標の設置』で訴訟との違いが表れます。

<境界標の設置×承諾|筆界特定の扱い>

『筆界特定』は判決とは異なる
→確定判決のような『意思擬制』の効果はない
→原則通り,隣地所有者の承諾が必要となる
※平成17年12月6日法務省民二第2760号通達第7『129』項

これ以外にも『筆界特定制度』の問題点はあります。
これは別に説明しています。
(別記事『筆界特定制度|問題点』;リンクは末尾に表示)