1 日本創成会議|調査結果=首都圏の高齢化→医療・介護が不足
2 空家活用の促進|現在進行中の政策=立法+税制改正
3 空間・土地に対する需給×2面性|ミスマッチがある
4 需要変化への対応・現状|『個人の住宅』だけにミスマッチあり
5 個人の住宅×需要変化への対応|用途変更
6 リバースモーゲージ|住宅担保+老後の生活資金の提供

1 日本創成会議|調査結果=首都圏の高齢化→医療・介護が不足

首都圏では近い将来,医療・介護が不足することが指摘されています。

<日本創成会議|調査結果>

あ 将来の首都圏

首都圏では今後高齢化が急激に進む
医療や介護に対応できなくなる

い 対応策・提案|概要

ア ロボット・空家の活用
イ 高齢者の地方への移住

う 公表機関・公表日

日本創成会議
=有識者などによる政策発信を目的とする団体
平成27年6月4日公表・報告
外部サイト|日本創成会議|東京圏高齢化危機回避戦略

2 空家活用の促進|現在進行中の政策=立法+税制改正

空家活用の促進については,既に政府として対策が実施されつつあります。

<空家活用の促進|現在進行中の政策>

ア 空家対策特別措置法
イ 税制改正

これらの内容については別記事で説明しています。
(別記事『政策』;リンクは末尾に表示)
空家問題の政策だけで解消されるべきものではありません。
そもそも本来はマーケット・メカニズムで解消されるはずなのです。
以下,需要・供給といったマーケット的視点での分析を説明します。

3 空間・土地に対する需給×2面性|ミスマッチがある

『空間・土地の需要vs供給』という軸で整理してみます。

<空間・土地に対する需給×2面性>

あ 需給バランス・2面性
項目 需給バランス
空家 供給過剰
大都市の介護施設 需要超過
い アンバランスの所在=ミスマッチ

経済全体としての需給のアンバランスではない
アンバランスの原因=マッチングの不足

う ミスマッチの原因

マーケットメカニズムによる調整が稼働していない

『需要・供給』の部分では『問題』は生じていないと言えます。
少なくとも『解消されるべき需要/供給がマッチしていない』状況です。

4 需要変化への対応・現状|『個人の住宅』だけにミスマッチあり

社会全体の『資本』として,需要変化への対応状況を整理します。

<需要変化への対応・現状>

あ 社会資本→対応が進んでいる

例;横断歩道橋の撤去

い 事業資本→対応が進んでいる

例;工場の用途変更・住宅用地化

う 個人の資産→対応が進みにくい

例;住宅

要するに『個人の住宅』だけにミスマッチが生じている,と言えます。

5 個人の住宅×需要変化への対応|用途変更

個人の住宅について『需要変化』に対応させる方法をまとめます。

<個人の住宅×需要変化への対応|用途変更>

あ 基本概念

ア ストックをフローに変える
イ 収入を消費に転換する

い 促進方法|例

ア リバースモーゲージ
後述する
イ 空家のマッチング
空家や敷地の需要・供給のマッチング

大きく2つの具体的対応策が挙げられます。
このうち『需要・供給のマッチング』については別記事で詳しく説明しています。
(別記事『マッチング』;リンクは末尾に表示)
本記事では『リバースモーゲージ』について,次に説明します。

6 リバースモーゲージ|住宅担保+老後の生活資金の提供

リバースモーゲージという制度・仕組みについてまとめます。

<リバースモーゲージ>

あ 概要

住宅ローンを逆転させたもの
現時点では民間の金融機関・信託会社が提供している

い 内容・仕組み

住宅の所有者が自宅を担保にして老後資金を借りる
所有者が亡くなった時点で,担保不動産を売却して一括返済する

う 政府の促進策|例

ア 公的な金融機関によるリバースモーゲージの提供
イ 税制上の優遇

一般的な『住宅ローン』は住宅を『入手』する時に利用するものです。
リバースモーゲージは受託を『手放す』プロセスの一環と言えます。
その意味で『リバース・住宅ローン』という性格があるのです。
最終的に担保不動産が売却される=流通に乗る,ということになります。
当然,次に有効に活用できる人や会社が購入するのです。